版画工房
ENNEN FACTORY
工房の道具
版画の制作には、いろいろな道具を使います。
道具は、作業に合せた使いやすい形をしています。
より使いやすい道具になるように工夫をこらし、加工もします。
工房では、オリジナル銅版画用具の販売もしております。
引っ掻く針です。 針先の形に、丸型・菱型・平型があります。 他にドライポイントのバーがしっかり出来る超硬ニードルや、滑らかの線が描けるダイヤモンドニードルがあります。
版面を削ったり擦ったりすることで、線や面の調子を変えることが出来ます。 先端が小型のものが使いやすいです。
銅版画の直刻の道具です。 刀の形がいろいろあり、彫るのには熟練の技術がいります。 木口木版画にも使います。
先端の回転部分が網目、柾目、砂目になっています。 版面を転がすと、それぞれの目の模様の線が付けられます。
メゾチントの素地を作る用具です。 ベルソーは点,ハーフトーンコームは線で版面を埋め尽くし、黒い素地を仕上げます。
ゴムの固さに硬質・中質・軟質の三種類があります。 大きな面のグラデーションに使います。
赤いゴムローラー(硬質)と、黒いゴムローラー(軟質)があります。
エッチングの防蝕材です。 ハード、リキッド、ソフトの三種類があります。 メーカーによってそれぞれに質に違いがあります。
銅版画用インキにオイルや顔料を加え版に適した固さに調整して使います。
グランド、インキ、松脂の拭き取り溶剤です。 ベンジン、プリントクリーナー、エタノールを使います。
版面のインキを拭き取る目の粗い綿の布です。 インキの拭き取りには、テトロン・絹・ロール紙・掌 も使います。
シリコン製のヘラは、有機溶剤に強く長持ちします。
手作りの小型ウォーマーです。 全面均質に温度が上がるので、アクアチントの松脂がきれいに溶けます。
銅版のグランド面に煤を付ける道具です。 大きな版は支柱を立てて煤を付けます。
エッチング、アクアチントの腐蝕データです。 腐蝕液の濃度と温度の管理で、データどおりの濃淡を作ることが出来ます。
銅版画には多くの技法があります。 9種類の技法見本。
ニードルは超硬針使用でドライポイントのバーが、しっかり出来ます。 スクレーパーとバニッシャーは細かな作業がやり易いように形を細く作ってあります。 柄の部分は革の編込みで仕上げてあります。